新型コロナウイルス感染症に対する兵庫県・神戸市の対応のメモ(2020年2月~2021年6月)

兵庫県や神戸市の対応の一覧を個人的にメモしたものをまとめます。

2020年の年明けから少しずつ、そして一気に日本全国に広がった新型コロナウイルス感染症
その対応に国はもちろん全国各地の都道府県・自治体が現在も苦労しているところですが
テレビを始めとしたメディアでは、どうしても東京都知事大阪府知事ばかり取り上げる傾向があり、
「メディアで見かけない=何もしていない」と「感覚的に」思われる傾向のある昨今、
そして逆にニュース番組で取り上げる時は何かミスした時が多い事は、あまりよくない状況だと思いました。

注意していてもテレビのニュースのみを見ていると、
「東京や大阪の知事は色々やっているのに他はミスばかりして何も対策をしていない!」と思考してしまいそうになります。

無意識にそういった感覚に陥ってしまわないように
慌てて自ら情報を集めてメモしておいたのが今回の「メモ」になります。



メモをするにあたっては以下の点に注意しました。

情報のソースは県や市のホームページ、記者会見の内容を基本とすること。
テレビや新聞からの情報は補完的に使うこと。


また、あくまでも個人的なメモだったので
情報の抜け落ち等があるかと思います。
日付などのフォーマットが統一されておらず読みづらいです。(時間があれば直したい)

日付については若干のブレがある場合があります
例えば火曜日の会見で発言した内容と水曜、木曜に会議で最終決定した内容など。
生活圏・交流圏の関係上、大阪府京都府との比較が一部多くなっています。

全国初、関西初などポイントと思われる箇所は太字にしてあります。



2020年2月~

大阪府側から一切の連絡なしで「兵庫県との往来自粛要請」を出した事に不快感を示しつつも
 大阪府を含む近隣府県との往来自粛を県民に対して要請
・企業への休業補償について当初予定より増額して大阪府と同等の金額を用意
有馬温泉への連休中の休業要請を実施(観光業向けには京都、大阪は未実施)
・軽症者のホテルの運用を開始(おそらく全国初大阪府より一週間早いタイミング)
自体療養者をゼロに、容態急変する事があるので重要
・県内(五国間)の移動の自粛を県民に要請
全国初の避難所のガイドライン制作
第2波に備えて神戸市立中央市民病院の職員用駐車場に専用病棟を建設
全国初の官民一体のPCR検査施設をシスメックスと組んで作る
保健所を介さずPCR検査出来る施設を神戸に続き姫路に設置
兵庫県新型コロナ追跡システムの運用開始。
(同様のシステムを運用する大阪府との違いは施設でクラスター発生していなくても感染者が出た時点で通知)


2020年8月~

・2020/8/18
神戸市、酒提供の飲食店従業員には無料でPCR検査実施に

・2020/8/24
県内3・4箇所目となる保健所を介さず検査が出来るPCR検査センターを設置

・2020/8/24
沖縄県の医療逼迫による知事会への医師派遣要請を受けて全国最多となる9人を派遣


2020年11月~2021年6月

・2020/11/09
神戸市に新設した全国初の重傷者専用病棟を運用開始

・2020/11/26
兵庫県会見 井戸知事「病床使用率69%に。約100床を追加して入院体制強化する。在宅療養ゼロを貫く。」

・2020/11/20
新たに「感染拡大特別期」を設定しこの段階にあると発表。
自宅療養ゼロの堅持、入院医療体制の強化として重症対応120床程度 中軽症対応530床程度の計650床程度の運用準備を進める。宿泊療養施設については現計画の700室に加えて更なる確保を推進。
(現在は入院病床671床 うち重症対応110床。)
インフルエンザとの同時流行に備えて発熱等診療・検査医療機関を888ヶ所確保します。

・2020/11/24
退院判断の日数を14日から10日に変更。医師の判断により一時入院を経ずに宿泊療養可能に。→1日130人が一ヶ月続いても受け入れ可能に
PCR検査センターを更に追加

・2021/01/18
兵庫県、自宅療養ゼロを継続するも入院調整中の人数が急増しているため重傷者の回復時の取り扱いなど目詰まりを解消するための対策を講じる。
ワクチン接種(ファイザー製)に向けて準備中。
神戸市、ワクチン接種対策室を設置。

・2021/01/21
神戸市は年明けからの急激な状況変化のため一定の条件で自宅療養を認める運用に変更。
兵庫県は自宅療養ゼロの堅持を継続。
兵庫県、ワクチン対策課を来週にも県庁内に設置。

(1/30までにファイザーが国内治験データを厚労省に提出、承認申請は12/18)


・2021/02/03
神戸市、家賃の半額を補助(最大50万円)を発表。
・2021/02/05
神戸市、8日より自宅療養セットを宅配、食料や衛生品など

・2021/2-3
神戸市、独自検査で検体の6割超をPCR検査→ゲノム検査を実施(全国平均は5~10%)
兵庫県は約50%を検査。
兵庫県も4月から独自のゲノム検査を開始予定。


・2021/3/28
県内2ヶ所目となる重症者専用病床が加古川医療センターに完成し報道陣に公開。4月から運用開始。

・2021/4/6・9
現在は830病床(重症116床)、宿泊施設1000室を確保。
追加対策として4月中に100床を追加、宿泊施設施設は150室(姫路市)を追加し4月20日から運用開始。もう1施設の確保を進めている。

加古川医療Cの臨時重症専用病棟は4月15日から併用開始。
4月中に冬の最大数である324人の2倍程度の感染者数にも対応できるように病床確保計画を見直し。

「大きな方針転換。体制を整えて自宅療養を実施することに踏み切ると決断」
自宅待機者への支援として希望される場合に食料品(5日分セット)・衛生資材の配布を4月12日から。
訪問診療の体制整備のために支援金として5万円/日(4月中)


・2021/4/13頃
前週に発表したうちわの配布により飲食店の飛沫対策について神戸市より科学的根拠が不足しているとして指摘があったため県は協議し配布を中止を決定。

・2021/4/15
兵庫県鳥取県の知事は兵庫県の2町と鳥取県の1市4町(23万2000人)でワクチンの共同接種を実施することに合意。県を越えた共同接種は全国初。


・2021/4/23
医療体制強化のために新たに96病床を確保、神戸で宿泊療養施設160室を追加し運用を開始(5月上旬)

25日から緊急事態宣言の発出決定。(~5/11)

店舗へは休業要請や営業時間の短縮。イベントの無観客開催。
県民へは「生活に必要な場合を除き、みだりに外出しないでください」や路上・公園での飲酒を自粛するように、など求める。

・2021/4/27
神戸市、ネットの利用に不慣れな高齢者向けにワクチン予約サポートを各区役所で実施。

・2021/4/28
兵庫県からの要請を受けて国は140人の看護師の派遣調整。
鳥取県は「ぜひ隣人として一定の役割を果たしたい」として最大5床(中等症など)の受け入れを表明。


・2021/5/3
井戸知事「感染者数が大幅減にならない場合は緊急事態宣言の延長の要請もありうる」
国から看護師46人が派遣が決定。

・2021/05/06
兵庫県独自の衛生研究所による感染状況調査で先月25日までの一週間の変異株の割合が94.6%と発表(244/258人)
同時期の神戸市の調査では89.2%(505/566人)


・2021/05/07
神戸市、全国初の歯科医師会と連携して大規模接種会場を設置へ
兵庫県、政府の緊急事態宣言の延長決定を受けて12日以降の対応を決定。大規模施設については午後7時までの時短営業と土日の休業を要請。飲食店への休業や時短営業の要請は継続。(京都府と同様)
イベントの収容人数は5000人または収容人数の半分までに制限した上で午後9時までの開催を要請。


・2021/5/11
兵庫県、新たに95床の病床を確保。宿泊療養施設についても1施設160室の運用開始。

・2021/5/12
神戸市、11日午前に委託した配送業者が集団接種会場3箇所にワクチンを持ち込んだ際に保冷ボックスから取り出してスタッフに渡し、最長3時間常温に放置するミス。960回分を廃棄処分。原因は手順の徹底が配達員にまでされていなかった事で、今後は市職員が直接受け取る運用に変更。

兵庫県、時短営業や休業要請に応じた施設に対する協力金の支給を迅速化するために体制を強化。事務局を増設すると発表。


・2021/5/13
神戸市、25日から市独自のワクチン大規模摂取施設の運用を開始すると発表。

・2021/05/17
兵庫県、知事会見にて、阪神間姫路市あたりに大規模接種会場を設置を目指す方針。歯科医師会や日本赤十字社に協力を求めて6月の中旬にはスタートしたい。

・2021/5/18
神戸市、昨年6月に設置した全国初の官民連携PCRセンターを西区に移転し5月17日から運用開始。
神戸市が開発支援していたメディカロイド・川崎重工業シスメックス共同開発の「自動PCR検査ロボットシステム」を社会実装、7月から稼働予定。これにより1日あたりの検査数は300検体から1500検体に能力アップし、検査時間も約4時間から80分に大きく短縮。
今後は市立病院などへの導入も検討。


・2021/05/30
井戸知事、大規模会場で1回目のワクチン接種。

・2021/06/05
神戸市、中学高校での集団接種を検討。

・2021/06/10
神戸市、国の方針(厚労省文科省)の方針が混乱しているため12歳から15歳の市民への接種券発送を「いったん見合わせる」


・2021/6/17
21日に緊急事態宣言解除、まん延防止措置等重点措置に移行へ(〜7/11を期限)

「まん延防止等重点措置」の対応を決定。
兵庫県は、商業施設、遊戯施設、飲食店や酒提供について地域ごとに要請内容に差を設ける。
重点措置地域では飲食店は20時まで、酒類提供は午後7時まで、土日祝日は提供禁止。それ以外の地域では飲食店は21時、酒類提供は20時までに決定。
カラオケ設備の利用自粛は全域に要請。

井戸知事、解除基準については前回(2月)より厳しく設定。
数字は感染者数と重症病床使用率。10万人あたり2人以下が目安、重症病床使用率は7日間連続で20%以下にするも病床の数で変わるので基本は新規陽性者数を注視。

示された解除の目安は、一週間の1日平均の新規陽性者が7日連続で15.6人以下、重症病床使用率は7日連続で20%以下。さらに医療提供体制と大阪府の感染状況などを踏まえて総合的に判断する。


・2021/06/18
大阪府京都府「まん延防止等」の対応決定。飲食店に対する営業時間の要請は大阪府兵庫県京都府で共通に。(土日祝の酒類提供禁止は兵庫県のみ)

・2021/06/21
兵庫県に対する緊急事態宣言を解除。
まん延防止等重点措置へ移行(〜7/11)、兵庫県内の対象地域は15市町。

県の大規模接種会場の運用を開始(姫路市、西宮市)、64歳以下も対象。


・2021/06/28
神戸市、この日の陽性者の確認数がゼロに。

兵庫県、現在実施中の県の大規模接種会場について、
西宮市立中央体育館は9月26日に翌日より園田競馬場、アクリエひめじは8月29日の翌日より姫路競馬場の会場として使用。主要な駅からバスの運行をする方針。