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2014年のスマートフォン・モバイル業界を少し考えてみる。

2013年は前半はドコモの設備障害などもありましたが後半になってくる
大きな障害はなくなり、各社比較的安定してきたと思います。

そして各社共にLTE整備とアピールの1年でした。
いずれのキャリアも自分のところが一番エリアが広い、繋がる、早い、調査で1位!と
過剰なほどアピールし続けたので、正直なところ消費者としてはうんざりなのですが
来年以降もそれは続きそうです。

LTEの高速化とその次のステップ

LTE関係で見ると、ドコモは2013年秋から1.7Ghz帯を利用して
最大下り150Mbps(Category4)サービスを開始。
2014年にはついにLTEを使った音声サービス「VoLTE」が開始される予定です、
当然通話料は現行より安く、定額プランなども用意してくることが予想されます。
CMでは既に始まっていますがクアッドバンドLTEや150Mbpsという言葉をよく聞くことになるでしょう。


KDDIではソフトバンクがプラチナバンドという言葉をCMなどで広めてくれた事を逆手に取り
プラチナバンドLTE(800Mhz)を大きくアピールした2013年でした。
またドコモと同様に2013年後半には150Mbps(2.1Ghz帯)サービスを開始、
2014年はUQコミュニケーションズのWiMAX2+を利用したTD-LTEサービス対応端末が増えそうです。


ソフトバンクモバイルイー・モバイルウィルコムの電波帯域や
基地局ロケーションを有効に利用しLTEを強化してきた1年でした。
2014年には早々にまずはイー・モバイルウィルコムを統合し
これらの動きはさらに加速するものと予想されます。
来年にはソフトバンクモバイルでもようやくプラチナバンドを利用したLTEサービスが開始される予定なので
他社に続いてプラチナバンドLTEとしてのアピールを強めてくることでしょう。

さらにはイー・モバイルウィルコムの実質ソフトバンク化により
既に保有している周波数帯は他キャリアと比べても多いのですが
それでも新しい周波数帯域の割り当ても狙っておりソフトバンクらしさは2014年も続くことでしょう。
割り当て直前には社長の過激な発言も見られそうな予感がします。


各キャリア共通の話題としてはiPhone5s/5cでは
最大下り100Mbps(Category3)にしか対応していなかったiPhone
150MbpsのCategory4やTD-LTEに対応してくるかどうかに注目されます。

次期iPhoneの次の驚きは

デバイス面で見ると、2013年はようやく使える良い端末を出してきたのに
NECカシオやパナソニックが個人向けスマートフォンから撤退という悲しいニュースがありました。
パナソニックスマートフォン参入そのものが他社より遅かったので出遅れた影響も大きそうですが
比較的初期から積極的にMEDIASやG'zOneで頑張っていたNECカシオの撤退は悲しいです。

2014年にはスマートフォン需要もひと通り行き渡りそろそろ一段落してきそうです。
そうなった時に消費者に選んでもらえる個性のある端末をリリースできるかがメーカー生き残りの鍵となりそうです。

3キャリア全てで取り扱いが始まり、さらにはSIMフリー版も国内販売もついに始まったiPhone
2014年もその勢いを料金優遇や国民性も手伝って維持するとは思いますが
世界的に見ると勝負の1年になるかもしれません。

iPhone5からiPhone5sはカメラの強化や指紋認証対応、
64bit対応などがありましたが以前に比べて目新しさは減っていると言わざるをえない範囲で
これまで世界に驚きを与えてきたiPhoneに新しい価値を
アップルらしい洗練されたUIと合わせて付加できるのかに注目が集まります。
端末そのもののデザインもiPhone4の時から大きく変わっていませんので
新しく美しいiPhoneにも期待したいですね。

2014年はウェアラブルデバイス元年になるのか

また2014年には新しいデバイス、ウェアラブルデバイスが軌道に乗るかも大きな注目ポイントの一つです。
そのウェアラブルデバイスの中でもGoogle glassはガジェット好きの間でも大きな話題を呼んだ注目デバイスですが、
それがいよいよ一般向けに販売が開始される予定です。
しかしそれが上手く普及するかどうかは、使い方や新たな価値を明確にアピール出来るのかに掛かっています。

もし上手く軌道に乗れば2015年、2016年には日本でも利用者が見られるようになってくるかもしれません。
ガジェット好き以外の一般向けにも普及が始まれば
不振が伝えられている昨今の大手メガネメーカーにもチャンスがあるかもしれませんので
その時まで各社何とか頑張ってもらいたいところです。


ウェアラブルデバイスといえば既に一部メーカーから販売が開始されているスマートウォッチがありますが
こちらも今のところ流行っているとはいえない状況が続いています。
持っていればこんなに便利だ、だとか、こんなに格好いい!というアピールがそろそろ出来ないと不味いかもしれません。

ウェアラブルデバイス業界が軌道に乗るかどうかで最大のポイントになるのがアップルの参入です。
もしアップルが噂のスマートウォッチ・iWatchやグラス型デバイスを洗練されたデザインで投入することがあれば
スマートフォンやタブレット端末のように一気に業界が活気づくことが予想されるだけに
それまでに各社は魅力的なデバイスが作れるように万全の準備をしておく必要があります。

「カメラ付き」も本格的な高画質化の時代へ

シャープのカメラ付きケータイが発売されて13年以上となりますが
これまでは一般にアピールしやすいことから「高画素」を各メーカーが進めてきました。
しかし、少しカメラに詳しい人から見ると「高画素化」と「高画質化」はイコールではなく
むしろ過剰な高画素化は画質面でデメリットがあるほどでした。

しかし2014年ではようやく日本市場向けのスマートフォンにも
本質的な高画質化が始まったと言ってもいいと思います。

現在、世界のスマートフォンの多くにはソニー製のイメージセンサExmor R(RS)が搭載されていますが
iPhone 5sXperia Z1、AQUOS PHONE ZETA(SH-01F)を始めとして
明るいレンズ、大きなイメージセンサの搭載などが大きくアピールされました。

大型センサや明るいレンズは本職のデジタルカメラでも流行っている有効な高画質化の手段なので
これがさらに進めば今までとは1ランクも2ランクも違う写真をスマートフォンで撮影することが出来るでしょう。

日本国内向けには販売されていませんが同じく高画質カメラが売りのLumia 1020など一部のスマートフォンには
写真撮影時に多い手ブレでの失敗を大きく減らすことが出来る光学手ブレ補正まで搭載されています。

日本メーカーでもこれまでケータイカメラに、
光学ズームやキセノンフラッシュなどを搭載してきた事もありましたし
1つのアピールポイントとして高画質カメラが来年以降再び盛り上がりを見せる可能性は大きいと思います。



というわけで2014年は各キャリアのLTEアピールがさらに加熱する中
VoLTEなどLTEの次の技術が年の後半には体験することが出来るようになり
一般向けにも広く普及してきたスマートフォンは個性を活かせるかどうかが生き残りのポイントとなることでしょう。
そして注目の集まるウェアラブルデバイスが
上手くスタートダッシュを決められるかを判断するポイントになる年にもなりそうです。